2014年1月3日金曜日

アップリカ「エアリア・ソラリア」で使用の『ブレスエアー』とは?


通気性がないシート生地の使用で

虚偽表示の行政指導を受けた「エアリア」の他に

「ソラリア/ソラリア プレミアム」や
「エアリア ラクーナ」にも使用されてる

東洋紡の『ブレスエアー』についてまとめてみました。


≪ 『ブレスエアー』はどんな素材? ≫

①東洋紡が開発した軽量クッション材
②鉄道などのシートから寝具まで採用
③優れた性質を持っている
④リサイクルできる


1996年発売の新素材クッション『ブレスエアー』

ポリエステル系エラストマーの樹脂繊維が
三次元(スプリング)状に複雑に絡み合ってできた構造体。

2007年7月に運転開始した新幹線
N700系の全座席に採用されたことから

さまざまな乗り物や寝具類など
幅広い分野で使用されるようになりました。


≪ 『ブレスエアー』の優れた性質とは? ≫

弾力性:適度な弾力がある(高反発)
体圧分散性:振動を吸収して伝わりにくくする
制菌性:ダニや雑菌の増殖を抑えるSEK(繊維製品基準)認証
環境性:リサイクルができる・燃やしても有毒ガスがでない
耐久性:長年使用していても劣化しにくい
速乾性:水洗いが出来る・内部が蒸れにくい
軽量性:繊維が絡み合ってるだけなので軽い
通気性:スプリング構造だから空気が通りぬけやすい(夏は涼しく?)
断熱性:空気を約95%含んだ構造をしている(冬はほどよく暖かい?)


高機能なクッション素材ではありますが
『ブレスエアー』を覆う生地素材によっては

通気性を阻害してしまう場合があるとの注意書きが
東洋紡のサイトにあるので

寝具製品など各自でカバー素材を選択して
組み合わせて使う物であれば

適切な素材を探し出すことができるけど

すでに素材の内側に組み込まれており
1つの形になった商品となると

メーカーが公表する情報を信じるしかありませんし

アップリカ虚偽表示問題で指摘を受けた「エアリア」では

通気性に関連した機能=速乾性や制菌性が
シート内で機能していたか疑問に感じてしまいました。


『ブレスエアー』は使用用途により

原料・繊維の太さ・形状・密度・厚み・
硬さ・柔らかさなどを自由に調整できることから

赤ちゃんにとって安全で快適な『ブレスエアー』

アップリカの開発をサポートするかたちで東洋紡が設計したそうです。

自由に変えられると言うことは

アップリカ以外にもベビーカーやチャイルドシートに
『ブレスエアー』を搭載させているメーカーが数社あるので

それらに搭載されているものも
独自の設計・調整がされてることが考えられます。

  【 参考にした記事はこちら 】

WEDGE 2013年1月号に掲載の記事(PDF)

東洋紡グループCSR報告書2013」より

消費者庁からの措置命令に「ブレスエアー」が掲載されたことに関して
   (東洋紡サイトより)

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