2016年12月12日月曜日

新しい安全基準『UN-R129/00(i-size)』とは? Vol.2


チャイルドシート安全基準

『UN-R129/00 (通称 i-size)』
「ECE R44/04」について比較してみました。

≪ 主にどんな違いがある? ≫

①側面衝突試験
②取付方法
③肩ベルトの調節方法
④使用期間の表示
⑤後向きでの使用期間


≪ 側面衝突試験 ≫

前面衝突や追突と同じくらい多い事故の
側面衝突にも対応。

「ECE R44/04」には含まれていない
試験項目になるので

子供の頭部、頚部(首)を

より安全に守ることができます。

正面や側面の衝突、追突試験には

子供のリアルな動きに似ている
新しいダミー人形を導入。


≪ 取付方法 ≫

ECE R44/04:車の座席に内蔵されたISOFIX
        またはシートベルト固定

UN-R129:ISOFIX固定に限定

   シートベルト固定では取付時のミスや
   ベルトの緩みが起こりやすいので

   簡単で確実に取付できるISOFIXを指定。


≪ 肩ベルトの調節方法 ≫

シート裏(背面)側のカバーを空けて
別の穴に入れ直す方式では

   子供の体格にあってない高さで使う
   ベルトがねじれたままでの使用
   使用中にシート内で固定金具が外れる

などの問題があるため

ヘッドレストを上下させると

肩ベルトも連動して調節できるタイプに
変わっていくそうです。


≪ 使用期間の表示 ≫

ECE R44/04:体重が基準

UN-R129:身長が基準

   ベビーシート、チャイルドシート、ジュニアシートへの
   乗り換え時期が分かりやすくなってます。

   急な体重増加で困ることも減りそうです。


≪ 後向きでの使用期間 ≫

ECE R44/04:9kgか9~13kgまで

UN-R129:15ヶ月までを義務化

   体重が基準で無くなったのと

   赤ちゃんの体が前面衝突に耐えられる
   骨格になっていないため期間を指定。


★これらの項目の他には

チャイルドシートに
子供を乗せた時の合計重量が

33kg以下になること。

3つに分けられていた
「ECE R44/04」でのISOFIXの分類を

   汎用(ユニバーサル):トップテザー
   準汎用(セミユニバーサル):サポートレッグ
   車両限定型

『UN-R129』 では2つに。

   汎用(ユニバーサル):トップテザーまたはサポートレッグ
   車両限定型

トップテザー:チャイルドシートと
       車の座席の上部をつなぐベルト

サポートレッグ:チャイルドシートを支える脚。

   『R129』 とサポートレッグに対応するため

   床部分の収納ボックスを廃止した
   車もあるそうです。

「ECE R44/04」や『UN-R129』 には

例えば「UN R44/04」や『R129/00』 など
いろいろな表記があります。

安全基準の表示のどこかに
「R44」や『R129』 と書いてあれば

それぞれ同じ基準になりますが

「R44/数字」や「R129/数字」で表示されてる場合

数字が一番大きいものが最新で

安全基準の内容に一部変更が
加えられてることを意味するそうです。

   (例) 「R44/03」「R44/04」
      「R129/00」「R129/09」

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協定規則第129号 年少者用補助乗車装置(側面衝突対応・pdf)
   参考資料/国土交通省HPより 

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