チャイルドシート安全基準
『UN-R129/00 (通称 i-size)』 と
「ECE R44/04」について比較してみました。
≪ 主にどんな違いがある? ≫
①側面衝突試験
②取付方法
③肩ベルトの調節方法
④使用期間の表示
⑤後向きでの使用期間
≪ 側面衝突試験 ≫
前面衝突や追突と同じくらい多い事故の
側面衝突にも対応。
「ECE R44/04」には含まれていない
試験項目になるので
子供の頭部、頚部(首)を
より安全に守ることができます。
正面や側面の衝突、追突試験には
子供のリアルな動きに似ている
新しいダミー人形を導入。
≪ 取付方法 ≫
ECE R44/04:車の座席に内蔵されたISOFIX
またはシートベルト固定
UN-R129:ISOFIX固定に限定
シートベルト固定では取付時のミスや
ベルトの緩みが起こりやすいので
簡単で確実に取付できるISOFIXを指定。
≪ 肩ベルトの調節方法 ≫
シート裏(背面)側のカバーを空けて
別の穴に入れ直す方式では
子供の体格にあってない高さで使う
ベルトがねじれたままでの使用
使用中にシート内で固定金具が外れる
などの問題があるため
ヘッドレストを上下させると
肩ベルトも連動して調節できるタイプに
変わっていくそうです。
≪ 使用期間の表示 ≫
ECE R44/04:体重が基準
UN-R129:身長が基準
ベビーシート、チャイルドシート、ジュニアシートへの
乗り換え時期が分かりやすくなってます。
急な体重増加で困ることも減りそうです。
≪ 後向きでの使用期間 ≫
ECE R44/04:9kgか9~13kgまで
UN-R129:15ヶ月までを義務化
体重が基準で無くなったのと
赤ちゃんの体が前面衝突に耐えられる
骨格になっていないため期間を指定。
★これらの項目の他には
チャイルドシートに
子供を乗せた時の合計重量が
33kg以下になること。
3つに分けられていた
「ECE R44/04」でのISOFIXの分類を
汎用(ユニバーサル):トップテザー
準汎用(セミユニバーサル):サポートレッグ
車両限定型
『UN-R129』 では2つに。
汎用(ユニバーサル):トップテザーまたはサポートレッグ
車両限定型
トップテザー:チャイルドシートと
車の座席の上部をつなぐベルト
サポートレッグ:チャイルドシートを支える脚。
『R129』 とサポートレッグに対応するため
床部分の収納ボックスを廃止した
車もあるそうです。
「ECE R44/04」や『UN-R129』 には
例えば「UN R44/04」や『R129/00』 など
いろいろな表記があります。
安全基準の表示のどこかに
「R44」や『R129』 と書いてあれば
それぞれ同じ基準になりますが
「R44/数字」や「R129/数字」で表示されてる場合
数字が一番大きいものが最新で
安全基準の内容に一部変更が
加えられてることを意味するそうです。
(例) 「R44/03」「R44/04」
「R129/00」「R129/09」
⇒ 『UN-R129/00(i-size)』とは? Vol.1に戻る
⇒ 協定規則第129号 年少者用補助乗車装置(側面衝突対応・pdf)
参考資料/国土交通省HPより
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2016年12月12日月曜日
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